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2012年 3月

3/1 奥田好治 淡路津名紙作品展開催中

2012-03-02 17:23:33

本店ギャラリーにて、奥田好治氏の

手漉和紙「淡路津名紙作品展」~日本の伝統文化の過去から未来へ~を開催中です。(3月31日まで)

 以下は朝日新聞ホームページより

地産原料を自作の道具で 味わい手すき和紙

2012年03月03日

奥田好治さんがすいた和紙や、その和紙で作った小物などが並ぶ=洲本市本町5丁目

 淡路市里の自宅で和紙工房を開く奥田好治さん(61)の作品展が2日、洲本市本町5丁目の文房具店「坂本文昌堂」の展示ギャラリーで始まった。地元で採れる原料を使い、独学で始めた手すき和紙による味わい深い作品や、和紙すきの道具などが並ぶ。
奥田さんが和紙づくりを始めたのは、電機メーカーに勤務していた26年前。妻の恵美さん(57)が趣味にしていた和紙を使った小物づくりに興味を持ち、「自分で和紙をすいてみようと考えた」という。
手すき和紙の本場、石見(島根県)や美濃(岐阜県)、越後(新潟県)の工房を訪ねたり、専門書を読んだりして作り方を覚えた。原料は、近所の山に自生するコウゾの原木を使って始めた。繊維質を取り出すため原木を蒸す「蒸籠(せい・ろ)」や、紙すきに使う「簀(す)」などの道具も自分でつくった。その後、高知県の紙業試験場に入り、和紙づくりの基礎を勉強した。
工房は自宅の庭の一角に建てた小屋。2年前に定年退職するまでは仕事の合間に和紙をつくってきた。現在は1週間に100枚のペースで和紙づくりを続ける。今年、工房に体験コーナーもつくった。
ギャラリーには、味わいあるうす茶色に仕上がった和紙や、桜の葉やタマネギの皮で染めた和紙が並ぶ。奥田さんの和紙に長男で写真家の晃介(こう・すけ)さん(32)の風景写真を印刷した作品や、晃介さんの妻、菜々子さん(32)がコウゾの皮で編んだ靴などの小物もある。
会場では、和紙で作ったはがきやレターセットなども販売している。作品展は31日まで、午前10時~午後6時。問い合わせは坂本文昌堂(0799・22・2555)へ。(藤本久格)